8月1日から「金沢アートスペースリンク2015」が始まりました。
今年は「グレートビューティー」を共通テーマに掲げ
金沢市内と近郊の26のギャラリーが参加しました。
ギャラリー椋では戸出克彦さん(陶)と戸出亜子さん(染)による作品展を開催しました。
陶芸と染色と、それぞれジャンルは違いますが、
仲の良いご夫婦だけあって、お二人の作品がしっくり調和しています。
青釉や銀箔を使った花器や明るい印象の掛け花入れが数多く展示されました。
日常でも気軽に使える器たち。テーブルを楽しい雰囲気に演出できそう!
戸出さんの作品は硬質な磁器なのに、どこか温かみが感じられます。
麻に加賀友禅の手法で染められた暖簾
お花ではなく、葉っぱがモチーフなのでとても涼しげ・・・
おしゃれな色合いのテーブルセンターや手ぬぐいなども多数展示されました。
染料を早く乾かすために、真夏でもお部屋を暗くして閉め切り
ストーブを焚いた中で制作されるそうです!
美しいものを生み出すために、そんな過酷なご苦労があったとは!
また会期中、チェリストの野村幸夫さんによるミニコンサートも開かれました。
野村さんは戸出克彦さんの小・中学校の同級生ということで、
オープニングに素敵な演奏を披露していただきました。
今回、もう一つのイベントは「戸出克彦の器×吉はしの夏菓子」
1,2,3日の三日間だけ、金沢を代表する菓子司「吉はし」さんにご協力頂き、
夏限定の麦羊羹を戸出さんの器に乗せ、椋のカフェで提供しました。
波を思わせる青釉の銘々皿が、夏菓子をより上品に引き立てています。
こちらの企画も大好評でした!
会期中は猛暑真っ只中でしたが、
涼しげで、遊び心のある作品たちに囲まれ、すてきな時間を過ごすことができました。
戸出克彦さん、亜子さんありがとうございました!
ギャラリー&カフェ椋