10月に入り、日中もかなり冷え込んできました。
街路樹や公園の木々も少しずつ色づいて、秋も深まりを感じます。
10/2から椋では初めてのギャッベの展示が始まりました。
ギャッベとは、シルクロードのはるか彼方。
そこに暮らす古い歴史を持つイランの遊牧民「カシュガイ族」。
彼らは何百年も前から、羊とヤギを追う放牧の生活を送り、テントや寝具、乳製品など
生活必需品のほとんどが自給自足。
そんなカシュガイ族がテントの中で使う手織りの絨毯が「ギャッベ」。
彼らは自分たちの育てている羊の毛を刈り、
草木で染め、1つ1つ丁寧に織りあげます。
デザイン画を持たない彼らは、即興で目の前の風景や
自分たちの願い事を絨毯に映していくのです。
ギャッベの先生ミアッドさんが小さな織り機でギャッベを織っていました。
一段織るのにも相当な時間を要するようです。
一日でこんな可愛いギャッベが織りあがりました。
素朴な味わいのギャッベは町家にもしっくり似合います。
どれも温かみのある色合いで、見ているだけで楽しくなるギャッベ。
この季節にぴったりの素敵な展示でした。
大地の絨毯「
ギャッベ・ハネ」 10/2~10/7まで (ギャラリー椋にて)
ギャラリー&カフェ椋(むく)